「村雨1937」建造日記 1

皆さん、こんにちは。

第三船台では、白露型駆逐艦3番艦「村雨」の竣工時を建造したいと思います。

 まずは、おさらい...。白露型駆逐艦は、旧日本海軍が建造した近代的な中型駆逐艦です。同型艦はネームシップを含め10隻となります。このうち、“雨グループ”と呼ばれる1番艦「白露」から6番艦「五月雨」までを前期型、“風グループ”と呼ばれる7番艦から10番艦までを後期型といいます。外見では艦橋前面の形状が違うため、識別は用意です。旧日本海軍の近代的駆逐艦は、峯風型→神風型→睦月型→特型→初春型と続いてきましたが、前型の初春型建造では排水量に対して過大な武装を装備したことにより、戦闘艦としての性能不良をきたして設計変更を余儀なくされました。このため、もともと初春型として建造予定だった白露型前期艦は、新たに設計した艦として建造されることになり、ここに白露型駆逐艦が誕生したのです。後期型4隻は追加建造されたものです。

 したがって、形状は初春型に似ており主砲配置は同じです。大きく違うのは魚雷装備であり、初春型は原型の三連装発射管3基から改装により2基となったため、魚雷攻撃力が減少してしまいました。このため、白露型は4連装発射管2基に強化したのです。水雷戦隊の攻撃力を重視していた当時の戦術思想が伺えます。

 …と行ったところでキットの話に入ります。白露型駆逐艦の1/700プラキットは、ご存知のとおりウォーターラインシリーズ(WL)のタミヤから1番艦「白露」と5番艦「春雨」が発売されていたのが唯一でした。このキット、発売が大変古く1971年となります。出来は、今の水準には耐えられないもので、古参キットと割り切るしかありません。キットの有名なミスは、船体形状が艦首よりで短く、艦尾よりで長いことと、艦橋形状が後期型となっていることです。このため、追加工作しないと満足したものが作れない状態でした。

 …で、この都度やっとピットロードのスカイウェーズシリーズ(SW)から白露型が発売されました。同社はWLの未発売艦や不評な艦を発売してシリーズを拡充しており、WLのアオシマが発売していた旧初春型や旧陽炎型、WLのハセガワが発売している朝潮型や夕雲型の不評に対応して新規開発したキットを発売し、人気を得ていました。しかし、WLのタミヤが発売している特型と白露型だけは、開発をせずにシリーズを拡充してたのです。当時のWLはタミヤのキットの出来が比較的良かったためと、タミヤとの競合を避けることを強く望んでいたためと推察します。SWのキットは独特の仕上がりで統一されたものです。太平洋戦争に参加した駆逐艦をSWでコレクションしていた人にとって、なかなか発売されなかった白露型がやっと発売されたことに喜んだ人も多かったのではと思います。なんせ、旧日本海軍駆逐艦キットとして前作の特型が発売されてから2年近く経ちましたのでね...。

 さて、このキット、前期型のうち1番艦「白露」、2番艦「時雨」、3番艦「村雨」が製作可能となっています。部品には対空強化時の機銃座も用意されているため、大戦後期の武装強化仕様が今後発売される可能性があります。そのとき、デカール替えを行うかどうかは不明です。艦橋パーツの分割がやや複雑なため、後期型の発売もありえると考えていますが、どうなんでしょうかね?

 …というところで、製作です。今回は3番艦「村雨」とすることにしました。当初、2番艦「時雨」にしようと思いましたが、この艦は対空兵装強化仕様にできるので、この強化仕様ができない「村雨」を選び、竣工時仕様にすることにしました。後日、フジミから「白露」と「春雨」の2隻セットも発売されるので、「白露」と「春雨」はそちらで再現し、タミヤのキットは後期型の「海風」と「山風」あたりにしようかな?と思っています。

003_murasame1937_00.jpg
 外箱のデザインが変更されました。長らく使われたデザインから変更された理由はなんだったのしょうかね? なんだか、フジミのデザインに似ているきがします。色調がシンプルになったので、製作コスト削減のためかな?
 
003_murasame1937_01.jpg
↑ もうこんな感じに出来上がっています。船体は左右分割ではなく、昔ながらの一体整形。このため、艦首側面にヒケが多く見られます。画面では整形せずに塗装したため、錨の後の下方と舷窓上段と下段の間に大きくヒケが見られるのがわかりますね。

 舷窓はピンバイスでさらっています。艦橋パーツは複雑な分割で、天蓋部にパーツ割りのラインが大きく目立つのが不満です。艦尾の爆雷移動軌条レールが艦尾より突出して再現されているのはうれしいのですが、破損させやすいので注意が必要です。キットの仕上げ方は、前型の初春型と並べても違和感ないでしょう。


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「村雨1937」建造日記 2

皆さん、こんばんは。 

 建造中の「村雨1937」は、上部構造物の取り付けをしている状態です。

 前回言い忘れましたが、艦橋基部両舷の甲板部分にリノリウム押さえのモールドが無いため、伸ばしランナーにて再現しています。

003_murasame1937_02.jpg
↑ 主砲や魚雷発射管などは、以前開発されたものをそのまま使っています。
 第一煙突煙突左舷の小煙突は、高すぎるために切り詰めました。確か...、初春型も同じような欠点があったように思います。

003_murasame1937_03.jpg
↑ 後部マストは、キットパーツを使用せず、プラ丸棒で製作しました。

 ピットロードのキットは、マストが太すぎるのが特徴であり、また、パーツの仕上がりが悪いためバリが多く、整形に一苦労します。
 おまけにプラ素材が柔らかいため整形作業中に折損させてしまう可能性も高いので、いっそのこと...プラ棒に交換したほうが完成時の見栄えも良くなります。 

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「村雨1937」建造日記 3

皆さん、こんばんは。 

 建造中の「村雨1937」、今回は前部マストの製作を主体とし、ちまちま作業を行いました。

 艦橋構造物は天蓋のパーツ分割ラインと段差が目立つため、前面パーツは天蓋部分にプラペーパーを接着して段差を解消しました。側面の分割ラインはパテ埋めしました。

 前部マストは、パーツを使用せずにプラ棒にて作り替えしました。強度不足となりますが、真鍮線より扱いが容易です。

003_murasame1937_04.jpg
 天蓋の段差解消
⇒ 艦橋パーツは前面パーツと後部パーツの合いが悪いため、パーツ分割ラインは目立ちます。作例では当初そのままにする予定でしたが、気になるので天蓋が低い前面パーツにプラペーパーを張り増して段差を解消しました。

 前部マストの作り替え
⇒ 今回は後部マストに従って、前部マストもプラ丸棒で作り変えました。キットパーツより細いプラ棒にて製作し、シャープさを狙いました。

 艦尾の爆雷兵装の取り付け
⇒ 爆雷兵装は、前型の初春型や特型と比べると増強されています。白露型以降の朝潮型や陽炎型と比べても充実してますね。

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「村雨1937」建造日記 4

皆さん、こんばんは。 

 我が「村雨1937」は、ほぼ完成状態です。あとは、艦名デカール貼りでしょうか?

003_murasame1937_05.jpg
 前部マストの塗装
⇒ 塗装は筆塗り。出来上がりを見て少し疑問が湧きました。寸法はキットパーツと同じなんですが、少し高いかな?と感じました。白露型は前部マストが高いようですが、どうなんでしょうかね?

 探照灯と方位測定器の塗装及び取り付け
⇒ 方位測定器は黒鉄色としました。

 ホーサリールの塗装及び取り付け
⇒ 購入キットのパーツは全体的に不良で、ホーサリールは整形不良ばかり…。 ピットロードさんのキットは割高なんだから、もう少しパーツの品質向上に努力してほしいです。パーツを左右合わせて整形するようですが、ズレが大きいため、リールが円形をしていません。 テンションが下がりますね…

 艦載艇の塗装と取り付け
⇒ いつもながら、ボートダビットの整形にと間取ります。しかも、太すぎるのがネックですね。

003_murasame1937_06.jpg
 旗竿の製作と塗装及び取り付け
⇒ マストの変更にともない、旗竿もプラ丸棒で製作しました。支柱は2本が正しいのですが、あえてキットパーツと同じようにしています。


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「村雨1937」建造日記 5

皆さん、こんばんは。 

模型製作には一番良い季節となりました。  …暑くもなく、…寒くもなく、湿度も低く良いコンディションです。

 さて、我が第三船台にて建造中だった白露型駆逐艦の3番艦「村雨1937」が、本日無事に竣工しました。

 キットを製作しての感想として、既存の初春型をベースに開発しているように感じました。その分、新鮮さに欠けるキットですが、コレクション性は十分に保っています。ピットロードの国産キットは、パーツの仕上がりが良くなれば言うことなしなんですけれども...。パーツの出来がレジンキットの延長線上の気がするのがマイナスな部分でしょうかね。

 さて、第三船台長の報告です。

 報告、最終工程であったデカール貼りを終えました。今回も柔軟剤を使いましたが、思った以上にふやけてしまい、四苦八苦しました。 


003_murasame1937_07.jpg
 「村雨」は竣工当時、第2駆逐隊に編入されました。同駆逐隊は、同型艦の4番艦「夕立」、5番艦「春雨」、6番艦「五月雨」の4隻で編成されています。 
003_murasame1937_08.jpg
↑ おそらく、前型の初春型の金型をベースに製作した感じなので、全体的に古びた表現仕上がりのキットです。逆を言えば...、既存キットと同様の仕上がり...とも言えるかな。

 …もう少し早く開発するべきだったと思います。

003_murasame1937_09.jpg 
↑ どうでしょうか? ピットロード、スカイウェーブシリーズの白露型駆逐艦です。

 艦橋窓枠のモールドにあいまいな部分があるのが気になります。

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軍艦をこよなく愛する中年男子ですが、戦争は嫌いです。

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