駆逐艦「天津風1943」 建造日記 1

皆さん、こんばんは。

 せっかく咲いた桜、昨日よりの強風で散っています。花見時なのに天候は悪天候…、今週は天気が悪い日が多く、何だか残念ですね~。

 さて、第五船台長の報告です。

 報告...、我が船台ではウォーターラインシリーズの古参キット、タミヤ製の駆逐艦「島風1944」を改装しましたが、やはり製作時のストレス回避のため作り安いキットに手を出す機会が増える傾向にあります。

 …ということで、今年に入り突然発売されたアオシマの駆逐艦「天津風」を建造してみたいと思います。

 このキット、アオシマがリニューアル作業を開始して初期の頃に開発されたキットで、駆逐艦としては最初にリニューアルされたものです。発売は2004年ですので、11年前という事になりますか…。ラインナップは多数になっており、シリーズの醍醐味である作って集めるという目的にそって同型艦が沢山発売されています。当初発売されたのは、「陽炎」、「早潮」、「雪風」、「浜風」、「舞風」、「秋雲」の6隻。その後、エッチングパーツを同胞したSD版で「黒潮」と「磯風」が限定発売されました。しばらくして「磯風」が定番キット群に追加され、現在では「早潮」と「浜風」がシリーズより欠落し、「陽炎」、「雪風」、「浜風」、「舞風」、「秋雲」、「磯風」の6隻がラインナップされていました。

 そこへ、今回発売された「天津風」が追加です。発売の明確な経緯は不明ですが、昨今人気のゲーム“艦これ”の商品開発にアオシマは力を入れており、関連商品で「天津風」を発売したために、艦船模型老舗のウォーターラインシリーズでも発売されたという噂があります。

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 …で、当造船所がこのキットを購入した理由は...、“艦これ”によるものでなくて“BOXアート”によるものなんです。 この外箱のアートは、シリーズで有名な「上田毅八郎」氏によるもの。しかも、旧キットで発売されていたものと同じアートを使っています。これは、旧キットのラインナップを知っている人なら、思わず手が出る?商法かな...。当造船所は、この戦略にまんまとハマりました...。

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 キットはシリーズにおいてリニューアルされた新キットですが、10年以上前に開発されたキットなのでシンプルなパーツ構成。素組みで作る人から考えると、好キットです。 

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 追加したキットですが、説明書などの改正も初版とほとんど変わらず…。もう少し、時代にあった改正をして欲しいです。 

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 一つ前の「磯風」では塗装指示が手抜き状態で、色がない三面図でした...。それからすれば、塗装に関しては細かに指示があり、マシ?かな。 でも、武装状態に疑問あり。

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 キット内容で疑問なのは、艦の再現年時が不明確でありパーツ内容からは前期型と考えられますが、機銃装備に矛盾があります。

 説明書の画像からもわかりますが、前部マストの形状は22号電探が装備される前の前期型形状です。この形状で再現できるのは開戦頃の1941年から1943年前期までです。しかも、艦橋前部に25㎜連装機銃を装備するのですから、1942年後期から1943年前期までに限定されます。陽炎型駆逐艦も個艦によって改装時期はまちまちで、「天津風」の正確な改装時期を把握していませんので大雑把に判断していますが、それでも疑問なのは後部煙突両舷の機銃が連装なところです。これはおかしい...。本来ならば、三連装が正しいものと推察します。追加するならば、艦橋前部に機銃装備がおこなわれると、前部マスト上には22号電探が装備されていることが多いので、「天津風」では前部マストが前期型で艦橋前部に機銃装備の時期があったのか...が疑問になります。

 また、画像の赤枠はキット説明書のミスですが、艦橋両舷に内火艇、後部煙突両舷にカッターを装備するよう指示しています。これは、全くの間違いで、艦橋両舷はカッター、煙突両舷は内火艇を取り付けるのが正しいのです。

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駆逐艦「天津風1943」 建造日記 2

皆さん、こんばんは。

 ここのところ、我が家付近はずーと曇りか雨...、太陽が出ないのです。 …と思いきや、本日は久しぶりの晴れでした。 …が、天気予報に天候の急変で雷や突風、氷も降るかもなんて脅かされ、休日(仕事休みは不定休)なのに早起きして犬の散歩もそうそうに済ませました。…しかし、運が良かったのか?我が住まい地域は強風と曇りだけで、雨も降りませんでした。

 さて、第五船台長の報告です。

 報告...、我が船台の「天津風」、建造に入りました。今回は、主砲塔と魚雷発射管の側面にモールドがないため、追加工作して、今風にすることを目的としています。

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 10年以上前に作ったアオシマ製「早潮1941」(画面奥)とピットロード(PT)製「磯風1945」(画面手前)。PTのキットはアオシマの旧キットの不満から開発されたキットで、アオシマのものよりかなり古いものです。

 今、改めて見てみると、全体的な雰囲気はやはりアオシマのキットの方が素晴らしいのですが、パーツ、パーツを見るとどうしてもモールドのキレがあるPTのキットの方が映えます。

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 今回は、アオシマ製のキットを建造するので、同じキットの「早潮」を基準とします。この「早潮」のキット、現在では「陽炎」の箱替えキットのためか?絶版キットになってしましました。

 この「早潮」キット、基本的には素組みですが船体側面には窓を再現、艦尾の爆雷装填台をピットロードの艦船装備セットに変更、探照燈はキット指定の70cmではなく、実艦同様の90cmのものに変更しています。なお、艦載艇の取り付けは前回説明したとおり、艦橋両脇にカッター、煙突両脇は内火艇を取り付けています。

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 本日の作業。船体と艦底板の取り付けを実施。艦底と船体の合いは良くもなく悪くもなくで、そこそこです。接合面は荒れているのでヤスリによる均一化が必要です。このあたりは、キットの年齢を感じさせられます。 

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 魚雷発射管は、風や波を避ける盾が旧日本海軍独特の形状をしています。これが個人的にはかっこいいのですよねぇ~...、日本人だからでしょうか?

 キットの魚雷発射管は、シリーズ共通の艦船装備セット(小型艦)に入ってますが、これは厳密にいうと秋月型防空駆逐艦のもので、盾の形状が左右対象ではありません。陽炎型は左右対象なのが正しいため、PTの艦船装備セットのものをチョイスしました。

 このパーツは上面のモールドは詳細なのですが、側面のモールドはありません。パーツの成形上、発売当時の常識では仕方がないことでした。最近はスライド金型というものを使うため、四方にモールドが可能になり、より繊細な表現のパーツとなっています。

 このため、盾の側面に出入りの扉と手すりをプラ板と伸ばしランナーにて再現しました。 

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 主砲塔は、キットのものを使用。これは、シリーズ共通の装備セットのものを使わず、あえて新規開発されたものです。シリーズ共通の装備セットのものは、全体的に小ぶりで形状も扁平すぎるのが欠点で、キット開発に伴い、あえて砲塔部分を新規開発した意味はものすごく重要だと個人的には高く評価しています。 

 このパーツの側面も発売当時の常識でモールドが一切ありません。このため、窓と盾の補強材を再現しました。窓はピンバイスで再現、補強材は伸ばしランナーにて再現しました。

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 艦首錨鎖甲板パーツの取り付け
 船体パーツとの合いはあまり良くなく、縁に隙間ができます。このため、隙間に伸ばしランナーを埋め込みました。

 船首楼側面および艦尾の窓再現
 窓は、艦スペの日本海軍駆逐艦の系譜3に掲載されている佐藤氏の陽炎型駆逐艦図面を参考にしました。0.5㎜のピンバイスでさらって再現。

 艦底板の取り付け
 このパーツ、船体との合いはそこそこで、接合面は荒れているのでヤスリで均します。

 艦尾爆雷装填台
 このパーツ、モールドがないのでピットロードのパーツに変更する予定です。

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駆逐艦「天津風1943」 建造日記 3

皆さん、こんばんは。 

あっ~っっっという間に、4月も終わりました。 いや~、何やってたんだろうねぇ~。ほとんど覚えていません。でも、建造作業はほとんどしてません。なんでかなぁ...。

…ということで、第五船台長の報告です。

報告、我が船台の「天津風」は、船体塗装、リノリウム塗装、煙突および艦橋の取り付け、舷外消磁電路の取り付け作業を実施しました。

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 基本的な構造物を取り付けた状態。陽炎型駆逐艦の美しい姿がよくわかります。艦底板の塗装の実施。艦底塗装は厳密に言うと艦首および艦尾部分の塗装幅が大きいのが正解です。…私はしてませんが...。 

 日本艦は外国艦と比べ、全体的にフォルムが凝っているのが魅力です。一つ一つにこだわった形状をしているのです。…どちらかというと、合理的でなく見た目を重視しているようですがね...。


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 船体側面の舷外消磁電路は、当造船所こだわりの0.25㎜×0.5㎜プラ角棒にて再現。小型艦ではかなり強調されてしまいますが、大戦中の日本艦の特長でもあるので、強調するのも一つの手法です。

 消磁電路の形状は、艦スペの佐藤氏の図面に従うと、後部の形状が両艦「雪風」と違うタイプのようなのでそのとおりにしましたが、何故か船首楼甲板部分の形状もベースとした「早潮」と違うようなので、修正に少し手間取りました。消磁電路は個艦で形状が異なる可能性が高いので、どれが正解というのがなかなか言えないのです。

 艦橋後部の信号所は今回リノリウム貼りではなく、鉄張りとしました。この部分、リノリウム貼りか鉄甲板か?いまだに不明です。

 艦尾甲板上の爆雷装填台は、キットではただの長方形状の箱表現なので、切除した後にピットロードのパーツを取り付けました。厳密にはこのパーツも間違いで、実際には誘爆防止のために天板と側面に防弾板が張られていたようです。

 何度も言いますが、日本艦は艦首から船首楼後端にかけてのフレアーとシェアーが流れるような形状で本当に美しいですね~。この美しい船体で、米軍並みの強力な機関を装備していたら、瞬足だったでしょうね~。…それでも、日本駆逐艦では高性能のボイラーを搭載していたのはあまりに有名です。しかも、「天津風」は同型艦として唯一生き残りの「雪風」とは開戦時に同じ戦隊に所属し、最後も残存の同型艦「磯風」や「浜風」より後に沈んだ艦なので、歴戦の勇者です。

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駆逐艦「天津風1943」 建造日記 4

 皆さん、こんばんは。

世の中では大連休のゴールデンウィークも終わりましたね...。私には関係がないので、いつもどおりの生活でした。

さて、第5船台長の報告です。

報告、我が船台の「天津風1943」は、無事に竣工しました。

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 主錨の取り付け
 パーツはリニューアルパーツの”X”パーツを使用。このキットではXパーツよりその他のパーツの方が開発年次が新しいのでリニューアルパーツでなく、艦船装備セットパーツと呼ぶほうが正解です。

 船体の取り付け部はわずかに凹みがありますが、実艦では錨型に収納スペースが凹んでいます。従って、錨の大きさに少し削って凹みを再現しましたが、縮尺が小さいために苦労したほど見栄えは変わりませんでした。

 主錨の鎖
 主錨の鎖の表現は素晴らしいと個人的には思います。恒例ですが、目立たすために黒鉄色で塗装。

 艦橋脇のカッター取り付け
 この位置は、キットでは内火艇の取り付け指示となっていますが、正しくはカッターとなります。ボートダビットは残念ながらキットのものでは駆逐艦の形状ではなく、巡洋艦や戦艦のものとなりますので、ピットロードの艦船装備パーツより調達しています。

 連装魚雷発射管のディティールアップ
 以前建造したアオシマ製の陽炎型駆逐艦はすべてキットパーツを使用しましたが、このパーツは秋月型駆逐艦の形状のものと判明しましたので、ピットロードの艦船装備パーツより調達しました。しかし、このピットロードのパーツでも側面のモールドは皆無なため、出入り口の扉とステーをプラ材で工作しています。

 第二煙突前の機銃
 機銃は我が造船所恒例のピットロード製に変更。しかも、キット指定の二連装ではなく、三連装としました。

 第二煙突後部の探照燈取り付け
 探照燈の取り付け指示はキットの説明書において70cmのものとなっていますが、90cmのものが正解です。これは、小型艦用に開発されたXパーツに同封されていないために仕方なく行った処置のように思えます。90cmの探照燈は大型艦用の艦船装備セット“Wパーツ”に同封されているので、こちらから流用しました。

 船体側面中央部の艦名デカール貼り
 船体側面および艦尾側面の艦名デカールをピットロードのキットより調達しました。デカールの劣化により、白色がかなり黄ばんでしまっています。キットにも艦名デカールが付属されていますが、書体の影縁が黒くないので、使用しません出した。

 第二煙突脇の内火艇
 内火艇の甲板塗装は、以前の作例だと木甲板仕様としていましたが、どうやら鉄甲板のようなので、船体色で塗装しました。キットパーツでは7mになっていますが、実際は7.5mのものが正しいようです。作例では、キット指示どおり7mの内火艇を取り付けてます。

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 位探知器の取り付け
 方位探知器は、キットの取り付け部分に素直につきませんので、パーツを削って対処しました。

 四連装魚雷発射管の取り付け
 側面にモールドを追加したため、見栄えが良くなりました。キットのXパーツのものは厳密にいうと秋月型駆逐艦のもので、陽炎型のものと波除盾の形状が異なっています。よってピットロードのパーツを使いましたが、こちらは少々大きいために、取り付けスペースがかなりタイトになります。また、取り付けダボも形状が異なるので、修正する必要があります。

 内火艇の取り付け
 内火艇は、ラッフィング型ボートダビットで固定されていたようです。甲板にダビット取り付け位置がモールドされていないため、取り付けに苦労します。

 後部マスト取り付け
 後部マストは初期ロット生産において支柱パーツが誤っていました。「早潮」や「夏潮」の製作時には支柱の左右の長さが逆だったため、切り取って交換して製作しています。

 現在ではパーツが修正されていて、問題ありません。

 12.7cm連装砲の取り付け
 砲塔側面にモールドを追加しました。今回の製作にあたっての売りです。主砲塔の取り付けは、初回生産キットにおいて、取り付けダボに船体と取り付ける際の高さ調整用ストッパーがなかったため、砲塔が甲板にくっついてしまったのですが、現在のキットではこの高さ調整用のストッパーがあるので、きちんと甲板より浮いた状態で取り付けられます。パーツの不具合に改善がみられるものでした。

 爆雷投射機の取り付け
 好みでピットロードのパーツを使用しました。キットのXパーツのものでも特に問題はないと思います。

 パラベーンの取り付け
 こちらのパーツもピットロードのものを使いました。キットのものでも問題ありません。

 爆雷投下台上の爆雷
 この部分、対潜装備強化前の仕様なので原型設計のままと推測します。キットでは再現されていないので、0.8㎜プラ丸棒にて再現しました。

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 前部マストトップの斜めに展開するヤードは、キットでは水平なのですが、実艦同様に後方へ角度をつけています。

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 左舷前部よりの眺望。船体側面の中央部艦名は、実際には塗りつぶされていました。作例は個人的な好みで再現しています。

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↑ 右舷後部よりの眺望。船体側面窓や艦橋窓はスミ入れしてます。


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 艦尾からの眺望。艦尾側面の艦名は、大戦中には塗りつぶされていました。作例では個人的好みで再現しています。第二、第三主砲塔が背負式に装備されて、重圧な感じを受けます。大戦末期には、艦隊決戦より敵航空機対策が優先となり、多くの陽炎型が第二主砲を撤去して、近接戦闘用の機銃を装備しました。但し、「天津風」は、最後まで第二砲塔は撤去していません。


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 艦首よりの眺望。後部マストが魚雷の次発装填装置の関係で右舷側に寄っていることがわかります。

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軍艦をこよなく愛する中年男子ですが、戦争は嫌いです。

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