旧キット 軽巡「龍田1919」 建造日記 01

皆さん、こんにちは。

 昨日...今日...と少し暖かい日が近づいていますが、花粉症の私には辛い日々の到来です。

 さて、現在の我が造船所、第三船台以外はすべて建造作業が停滞中...。空いた第三船台にて、予定していなかったハセガワの旧キット「龍田」を急遽建造します。…理由は“談話室”にて...。

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 BOXアートは、旧シリーズのほとんどを手掛ける上田画家のもの。戦前の長閑な風景と言いますか...、のんびりした雰囲気が出ている良いものです。黒炎を黙々と上げている状態で、全速?で疾走する「龍田」を描いています。

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 画面のキットは、リニューアルパーツを追加したキットで、シリーズ№が310のものです。しかし、組立説明書は旧番の93となっています。

 現在のキットではあまり見られなくなった艦底板が赤色成形で、無塗装でも最低レベルで楽しめるよう配慮されたものです。発売当時(今から43年前)はこれがスタンダードの考え方でした。

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 キット主要部。ランナーは2枚。現在の新キットと比べると恐ろしくシンプルです。そのぶん、組立はらくチン。元々は、ネームシップの「天龍」のみが1973年から発売されていましたが、7年後の1980年に至りバリエーション展開キットとして「龍田」を発売しました。このキットは、ほとんどを「天龍」キットの部品そのままとし、マスト部分を新たに開発したもの(画面左下のランナー枠)を追加し、同型艦「龍田」の新造時仕様として発売しています。

 したがって、キット最大の欠点である艦橋構造物の形状不良は「天龍」パーツそのままのために修正されていません。形状が不良に付け加え、艦橋天蓋が固定天蓋表現ですので、新造時の天幕表現とは異なることになり、ますます実艦と異なる形状になってしまっています。



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旧キット 軽巡「龍田1919」 建造日記02

皆さん、こんにちは。 

 昨日は久しぶりの大雨だった千葉県北西部地方ですが、妙に暖かいです。

 さて、第三船台長の報告です。

 報告、旧キット「龍田」はサクサクと建造中。このくらい簡単に製作できるとストレスなく楽しめます。

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 艦体後部は砲塔甲板が一段高い位置に設置されていますが、これは波浪の影響を最小限とし、且つ視界を広く取るためと思われます。この砲塔甲板には本キット独特のモールドが施されています。甲板縁に手摺があるのです。シリーズでも手摺再現キットはほとんどないものと思われます。

 魚雷発射管の形状は、少々左右に広すぎる形状です。この発射管は手動で舷側に移動し、魚雷を発射する独特の構造をしています。当時は、魚雷本体の強度不足で海面より遠い場所からの発射が困難だったようで、排水量の小さな本艦が片舷6射線を得るための苦肉の策でした。艦体中心線上に砲や魚雷を設置すると、攻撃できる範囲が広くなり、最小限の武装で最大の能力を発揮できます。 

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 煙突は、大正年代に建造された日本軽巡の特徴でもあるシンプルな直立煙突で、本艦の改良型である5,500t軽巡にも採用されおり、明治より模範であった英国海軍の艦容を漂わせています。

 キットの煙突はパーツを素直に取り付けると、なぜか艦首方向に傾斜気味になります。したがって、煙突下部の取り付けダボを削り取り、パーツの前後を逆さまに取り付けると画面のように艦尾(画面左側)に傾斜した形となります。

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 だいぶ出来上がりました。考証抜きの素組です。艦体形状は、特型駆逐艦以降の形状を大きくしたような感じがよくわかります。前部甲板のみリノリウム押さえの真鍮線モールドが施されています。キット開発頃では艦体中部から後部にかけてリノリウム甲板だったのか鉄張り甲板だったのか不明だったため、艦体中部以降の甲板にはモールドがないものと推察します。

 最新の考証では、リノリウムの敷き方が縦方向だったとか…。驚きですね…。

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 竣工当初は超優秀艦だった天龍型軽巡は同型艦を多数建造する計画がありましたが、その後の戦術の進歩と造船技術の向上により、軽巡に対する要求が本艦型の能力を超えるようになってきました。

 その結果、本艦型ではそれらの要求に応えるには排水量が小さすぎたようで、当時のライバルであった米国軽巡オマハ級軽巡の性能が優れていたこともあって本艦型の量産は中止となり、より艦型を大きくした球磨型軽巡の建造に切り替わりました。



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旧キット 軽巡「龍田1919」 建造日記03

皆さん、こんにちは。

 先週の暖かさで一気に桜が満開となりましたが、週末は肌寒かったかな? 相変わらず仕事が忙しく、体調は良くなく...といった感じの日々を過ごしています。 建造も停滞気味だったのですが、チビチョビと作業した結果、一気に竣工の報告となりました。

 では、第三船台長の報告です。

 …報告、我が船台のハセガワ製旧キット、軽巡「龍田」は無事に完了です。単純に作って楽しむに徹した結果、結構楽しく建造が出来ました。

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 艦載艇の取り付け
⇒ 僚艦「天龍」との年次変化を表すため、第一煙突と第二煙突の間両舷にもカッターを配置していますが、ボートダビットまでは付属しませんでした。

 14糎単装砲
⇒ 砲身が重巡なみに太い主砲ですが、それは置いておいて、盾の全面にある照準孔が出っ張りすぎているのが気になります。

 艦橋構造物とメインマストの取り付け
⇒ 艦橋構造物は前回でも指摘したとおり、実艦とは大きく異なる形状をしています。キットパーツはメインマストの差し替えで竣工時仕様としていますので、艦橋天蓋のパーツはキャンバス張りを表現するために帆色としました。三脚楼形状の「天龍」でも感じたのですが、メインマスト主柱の傾斜が気になります。

 主錨の取り付け
⇒ このキット、古いわりに主錨がきちんと別パーツ化しています。少し大きいですが、関心しました。

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 8糎単装高角砲の取り付け
⇒ この頃は、軍艦の最大の敵が航空機とは考えられていなかったのでしょう。対空防御は本当にわずかな装備のみです。

 後部マスト取り付け
⇒ 一番下のヤードは、信号橙かな?

 53糎三連装魚雷発射管の取り付け
⇒ 天龍型軽巡の独特な装備方法で、係止位置は艦中央部ですが、雷撃時に舷側へスライドさせて魚雷発射を行います。このため、移動レールが再現されています。小さな艦体に強力な雷装を装備するための苦肉の策でした。

 ちなみにこの装備は改装工事により、魚雷発射艦の性能向上と魚雷本体の強度向上により、係止位置固定旋回のものに換装されています。 

 キットのパーツは三連の一つ一つが離れ過ぎで間延びしています。

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↑ 個人的にはメインマストが変に後方に沿っているのと、艦首錨鎖甲板の鎖が左右に交わっているのが気になるのですが、大まかな雰囲気は出ていますよねぇ~。 

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↑ キット指定どおり竣工時の「龍田」を再現しました。細かく見ると実艦と違う部分が多数あるのですが、そんなことを気にするキットではないと個人的には考えます。


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