フジミ旧キット「龍驤1941」 建造日記 1

皆さん、こんにちは。 

 昨日は風が肌寒い一日でしたが、春の日差しを感じる日でもありました。本日も良い天気で、もう春が近いですね...。 

 東日本大震災から6年が経とうとしており、メディアでは連日のように話題にしています。あの日、私は自宅に居ましたが、生まれて初めての強い揺れにビックリしました。今でも鮮明に覚えている体験です。また、我が家の愛犬は震災後に家族となったので、もう6歳となるのだな...とつくづく実感しました。

 さて、第三船台にて建造を開始した空母「龍驤」。まずはウォーターラインシリーズ(WL)において旧キットになるフジミの旧キット「龍驤」を素組みで建造します。

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 画面上がWLの新キット、アオシマの「龍驤」。画面下がWLの旧キットとなるフジミの「龍驤」で、フジミでは同社の発売するシー・ウェイ・モデル中でも新キットを発売し、このキットは絶版となっているので、フジミ内においても旧キットになります。

 アオシマ製「龍驤」のBOXアートは新しいだけあって、考証が最新です。アートの画伯の名前はわかりませんが、アオシマ製WLではよく見かける画風です。

 フジミ製の旧キット「龍驤」はWL画伯の巨匠、上田毅八郎氏のものです。艦橋部分など実艦とは異なった形状をしていますが、発売当時の考証によるものなので仕方ありませんね。キット内容もBOXアートと同じような形状の艦橋構造物となっています。 色彩も明るく、勇ましい姿を描いたもので、小型空母ですが重圧感が漂う画風となっています。

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 フジミ製旧キットの内容。WLの初期群のキットとしては、発売時のキット№が82番目の後発キットで、有名で人気がある艦から発売していった同シリーズとしては、どちらかと言うとマイナーな艦であったことがわかります。

 フジミのWLキットは黒っぽい成型色が特色。ランナーも艦体と喫水板を除くと2枚しかなく、シンプルで作り易いものとなっています。当時の常識では普通のキットですが、実艦の考証が進んでいなかったため、武装や艦体形状の細かい部分で間違いが多いものになっています。

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 個人的に最も悩んだことが、この飛行甲板の艦首部分の仕上がりです。キット発売の1973年当時は鉄張り甲板というのが定説でした。

 長らく、飛行甲板前端は鉄張り説が主流だったのですが、近年になって木張り甲板というのが主流になりつつあります。これは、「龍驤」で撮影された人物象の写真に板張りの甲板が写っているためで、撮影方向が前部エレベーターより前方のためということでした。

 この写真では、木張りが縦方向であることもわかり、最近の新キットではフジミ製でもアオシマ製でも、飛行甲板前部は縦張りで前部エレベーター後端からは横張の木甲板モールドとなっており、新考証を反映させた内容となっています。私は以前に製作したフジミ製新キット“一次改装後の「龍驤」”でこの事実を初めて知り、当時ビックリしたものです。

 このフジミ製新キットが発売される前より、前部甲板が木張りの作例が見られるようになっていた頃、この部分の真相が知りたくて色々と探求したものです。その頃は、木張りを艦尾まですべて縦張りに張り替えした説が注目を集めておりました。しかも、飛行甲板は前端と左右の指揮所付近の一部が鉄張りで、残りが木張りという説だったのです。(現在においても、新キットの表現が正しいかどうかは不明です。)

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 左舷側の高角砲台座支柱
 最後尾の支柱は性能改善工事により撤去され、機銃座支柱に変更されています。キット形状は竣工時のものです。

 青葉型重巡の平甲板に二階建ての箱型構造物(艦載機格納庫)を乗せた、独特の艦容を大雑把であるがよく現わしています。

 艦首側の甲板が艦尾側より高いのがよくわかりますよね。演習時に台風の大波を艦首から被り、艦橋前壁が圧壊したためにその防災対策として甲板の高さを増したのです。被害時には艦尾側からも波が侵入したのですが、復元性能を低下させるために甲板の嵩上げは断念されました。

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 右舷側は高角砲座支柱が二つしか再現されておらず、性能改善後をきちんと表しています。高角砲座支柱の艦尾側には別パーツで機銃座を取り付けるようになっています。「龍驤」の考証は開発当時ではほとんど知られていなかったものと推察され、キット化にあたってはだいぶ苦労したと思います。空母は左右が非対称なので、両舷の細かい考証が中々進まないのがネックですね。

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 艦橋パーツ
 BOXアート同様に艦橋が両舷いっぱいに再現されています。キットパーツは中央部のみ別パーツに分かれていて以降左右窓枠は艦体パーツにモールドされていますが、実艦では二次改装後に艦橋縮小を実施しており、正面から眺めると...このパーツより左右の窓枠はありません。

…以上、旧キットの大きな問題点を挙げてみましたが、新キットに世代交代した現在において、あえて旧キットの粗を探すのは意味の無いことだと言われる方も多いと思いますが、昔懐かしいキットの欠点を話題として楽しみつつ、素組みをしてみたいと思います。



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